団体信用生命保険とはどういうものか?その注意点は?という事について、簡単にお伝えさせていただきたいと思います。
団体信用生命保険とは住宅ローンの借入をした債務者に万一のことがあった場合に住宅ローンの残金すべてが保険会社から銀行に支払われる保険のことをいいます。
ご家族に支払われる保険ではありません。
しかし、団体信用生命保険に加入することによって残されたご家族が住宅ローンを支払う必要はなくなります。
団体信用生命保険への加入は、銀行の住宅ローンの借り入れをする際には必ず必要になります。
過去3年以内の通院や入院歴についてと、3か月以内の通院内容について記載します。
該当事項がない場合は問題ありませんが該当事項がある場合は、保険会社の審査があり、団体信用生命保険に加入できないこともあります。
一度審査を行い、健康上の問題で団体信用生命保険に加入ができずに住宅ローン申し込みを見送った場合、事実を隠して他の金融機関で申込をしても、審査は通りません。
金融機関は違っても、申込する保険会社が同じなら、履歴が残っているということも考えられます。
また、健康上の問題がある方の場合でも団体信用生命保険に加入できるように、ワイド団体信用生命保険というものも金融機関によってはあったりします。(金利が少し高くなります。)
団体信用生命保険料は、銀行ローンでは銀行側が支払います。
その場合、住宅ローン債務者は保険料を負担することはありません。
住宅ローンを融資する銀行が、債務者に代わって保険料を支払い万一の時には、保険会社が銀行にローン残金を支払うという形となり、債務者にはローン残債がなくなる仕組みです。
住宅金融支援機構等(フラット35など)での借入では、債務者が保険料を負担するものもあったりします。
毎年1回請求があり、1年分を支払います。
保険料が未納になると保険が継続されなくなり、債務者に万が一の事態が起こった場合も保険金は支払われませんので注意が必要です。
団体信用生命保険に加入できない場合の対処法は、いくつかありますが、ひとつは、銀行ローンではなく、フラット35に申し込みをすることです。
フラット35は団体信用生命保険への加入が任意となっていますので、始めから申し込みをしないという選択肢があります。
また、銀行ローンの場合、奥様が保証人となることで、融資が受けられる場合もあります。
しかし、団体信用生命保険への加入がないということは、ご自身にもしものことがあったとき、残されたご家族に負担がかかるということになります。
退院後3年以上たっていれば申告の必要はなくなりますので、時期を見てから申し込みをする方もいらっしゃいます。
元々加入している生命保険金はご家族の生活資金として必要です。
元々加入している生命保険金が住宅ローンの返済に消えてしまうことのないように住宅購入を延期する選択も、場合によっては必要だと思います。