住宅ローンの審査には、仮審査(事前審査)と本審査があります。
ここで気をつけなくてはならないのは、仮審査でOKになっても本審査で必ず承認になるとは限らないということです。
事前審査はあくまでも仮の審査であり、住宅ローンを借りられるという約束をもらったわけではありませんので、安心してはいけません。
事前審査でOKだったのに、本審査で否認になってしまう方もまれにいらっしゃいます。
仮審査と本審査の違いは下記の通りです。
仮審査では、年収・勤続年数・勤務先の属性・勤務形態・自己資金の有無などから、返済負担率を計算し、借入したローンの支払いができるかどうかを判断するものです。
本審査は、本人確認など、仮審査時の申告に虚偽の報告がないか等を厳しくチェックします。
隠していたこともほぼ、バレてしまいますので、嘘は通用しなくなります。
また、仮審査や本審査の申し込みをして否認になると、住宅ローンの申し込みをした履歴が残ります。
金融機関の支店内等で審査する場合は信用情報に関係なく、属性の審査と借入金額が適正かどうか、返済負担率や担保評価はどうかという条件を審査します。
住宅ローン以外の借り入れがある状態で、住宅ローンの申し込みをしなければならない場合もあります。
その場合は仮審査をする前に、どこでどんな借り入れがあるのか、延滞歴はあるのかなどを申告していただければと思います。
仮審査で借り入れなしで申告し、審査にOKがでたとしても借入履歴がある場合は、本審査では承認になりません。
かえって虚偽の申告をしたということで信用をなくしてしまいますので、絶対にやめておきましょう。
(*但し、まれに申告しない方がいい借入履歴もあります。)
一番いいのは、仮審査前に借入を整理しておくことです。
借入をできる限り整理した上で、借り入れがあったことも報告し、仮審査に臨みましょう。
その上で仮審査が承認になれば、本審査もかなりの確率で承認になると思われます。
(*整理すると言っても全て事前に返済すれば良いというわけではありません。借入している件数や金額、内容によって違ってきますので、必ず申告が必要だということでもありません。その時の状況にもよりますが、返済や整理が必要なことがほとんどです。)