住宅ローン以外のローンが住宅ローン審査にどのように影響するのかですが、よく「住宅ローン以外のローンが心配です。」という、ご相談を受けます。
すべてのローンが審査に不利なわけではありません。
実際に住宅ローンの借入をする際に、全くクレジットやローンのない方というのは、ほとんどいらっしゃらないと思いますが、その他のローンは、利用法や、利用内容に問題がある事が多いのです。
また、その他のローンがたくさんある方は、その借入金額や月々の返済額も限度額に含めて考えますので、車などのローンを支払している場合は、基準となる限度額までの融資はうけられません。
クレジットもローンも利用していないから大丈夫という方でも、クレジットカードを持っているだけで減額の対象になったりします。
クレジットカードには、それぞれ限度額がありますが、もし、お金に困ってそのクレジットカードの限度額ギリギリまで使用したらどうなるのか?と、金融機関はそこまで想定したりします。
カードの所持枚数が多い方はそれだけで否認になってしまう場合もあったりします。
住宅ローンを申し込みする時には、利用していないクレジットカードはすべて解約した方が良いかもしれません。
特に、年収が心配な方には有効な手段です。
ただし、解約も全部一緒に解約されるのはあまり良くありません。
時間をかけて、少しずつ解約するのがお勧めです。
また、いつもカードで支払いをしている方は、3か月前には使用を控えたほうが無難です。
ただし、光熱費の引き落としなど1回払いで利用しているものに関しては、そのまま利用していていただいても問題はありません。
また、これをしてしまったら住宅ローンの審査が否認になってしまうという危険な借入もあります。
それは、消費者金融系のキャッシングです。
今はローンがなくても、過去に借入したことがわかれば、審査には大きなマイナスとなります。
借入していたことのある方は、対策が必要になるでしょう。
延滞情報もかなり危険ですのでご注意ください。住宅ローンを考えていらっしゃる方は、キャッシングはされるべきではありません。
キャッシングをしなくてはならないほどお金に困っている人に、多額な住宅ローンを貸してくれる金融機関はありません。
とにかく、利用は控えることです。
もう使っちゃったよ・・・?という方は、申込の時期を考えるたり、自己資金を増やしてマイナス面を補うなど、借入していたけれどもこの人にだったら住宅ローンを貸してもいいな、と思わせることができるように準備を整えることが必要です。
ローンは整理するべきですが、すべて全部を返済すればいいというわけではありません。
一気に返済すると、かえって怪しまれることもあります。
金額の大きいものは残高を減らしていく、ローン件数が多い場合には、消費者金融系のローンか、整理してなくしていく、ということが必要です。
あせらず、急がず、経済状況が最近よくなってきたので少しづつ借金の整理ができてきて、貯金もできたところで、たまたまいい物件に巡り合い、住宅ローンの申し込みをしてみた・・・という流れを作ってくださいね。
あくまでも自然に、住宅ローンの借入の為にローンの整理をしているとは思われないように進めてください。
住宅ローンは「通るもの」ではなく、「通すもの」なのです。
全く条件の同じ方でも申込前に準備をするかしないかで大きく結果が分かれてしまうものなのです。
承認になって、家族の笑顔とマイホームを手に入れるのか否認になって、嫌な思いをするのかは、準備次第です。
ぜひ、住宅ローンの「勝者」になってください。